特長 認定型式番号 ふV-001号 ふV-001-1号 垂直式救助袋
【 構 造 】
らせん式のゆるやかな安定したすべり台方式です。- らせん式は、軸ベルトを中心に安定した角度の滑降路が作られており、幅及び高さにゆとりのあるすべり台方式です。
- ゆっくりとした早さで、左廻りにスムーズにすべり降ります。
- 避難する人は、連続してすべり降りられます。
- すべり降りる姿勢は、ややひざを曲げ、左手は、軸ベルトを抱えて、すべり降ります。
下部出口部は、直接地上に接地しています。
- 下部出口部から転落のおそれや、まごつきがなく円滑、速やかに避難行動が行えます。
- 滑降路がすべり台方式なので、出口部での衝撃はありません。
【 材 料 】
主要材料は、独自の設計による特注品です。- 袋本体に使用するポリエステル帆布、ポリエステル平二重織ベルト及びミシン加工用ナイロン縫糸については、その組成、強度、加工法、色等を、それぞれ使用に適するよう独自に設計し、繊維メーカーに特注しており一般市販品は使用しておりません。
- 特に袋本体のポリエステル帆布は、告示基準を大幅に上回っています。引張強度・引裂強度・摩耗・腐食・耐候性に強くなっています。
【 その他 】
積雪地でも容易に使用できます。- 滑降路が、らせん式であることと下部出口部の開口部高さにゆとりがあるので、積雪の上に降下しても容易に避難が行えます。なお、積雪の多い地方の場合は、通常の下部出口の他に出口を設けることができます。(PAT)
※ 軸ベルトを中心とした、らせん方式は、当社が開発したものです。
構造図
※ 予告なく基準の範囲内で、仕様を変更する場合がありますのでご了承ください。
材料表
名 称 | 使用材料 | 当社製品値等 | 告知基準等 | |
袋 本 体 | 滑降布 補強布 | ポリエステル帆布 #4 | 引張強さ ・タテ 170kg以上(1700N) ・ヨコ 250kg以上(2500N) 引裂強さ ・タテ 24kg以上(240N) ・ヨコ 28kg以上(280N) 摩耗強さ ・平面 700回以上 ・屈曲 1500回以上 | 引張強さ ・タテ 100kg以上(1000N) ・ヨコ 100kg以上(1000N) 引裂強さ ・タテ 12kg以上(120N) ・ヨコ 12kg以上(120N) 摩耗強さ ・平面 200回以上 ・屈曲 1000回以上 |
外装体 マット皮 | ポリエステル帆布 #6 | |||
覆い布 | ポリエステル帆布 #6 | 引張強さ ・タテ 200kg以上(2000N) ・ヨコ 180kg以上(1800N) 引裂強さ ・タテ 17kg以上(170N) ・ヨコ 19kg以上(190N) 摩耗強さ ・平面 340回以上 ・屈曲 1500回以上 | 引張強さ ・タテ 80kg以上(800N) ・ヨコ 80kg以上(800N) 引裂強さ ・タテ 8kg以上(80N) ・ヨコ 8kg以上(80N) 摩耗強さ ・平面 200回以上 ・屈曲 1000回以上 | |
展張部材 滑降路軸ベルト 取手 | ポリエステル 平二重織ベルト | 引張強さ: 2000kg×5(100000N) 注)5は展張部材の数 | 展張部材: 最大引張強さ: 3550kg(35500N) 注)展張部材の合計 | |
縫糸 | ナイロン縫糸#5 OD色 | 引張強さ: 7.5kg以上(75.0N) 引掛強さ: 13.0kg以上(130N) 摩耗強さ:750回以上 | 引張強さ: 6kg以上(60N) 引掛強さ: 10kg以上(100N) 摩耗強さ:500回以上 | |
入 口 金 具 | 入口枠 | 配管用炭素鋼鋼管 又は平鋼板 | φ34mm、φ42.7mm 又は9×50mm | JIS G 3452 JIS G 3101 |
支持枠(水平) | 丸鋼又は 配管用炭素鋼鋼管 | φ19mm又は GP φ27mm | JIS G 3101 JIS G 3452 | |
支持枠(立) | 丸鋼 | φ16mm | JIS G 3101 | |
袋取付枠 | 丸鋼 | φ19mm | JIS G 3101 | |
ワイヤロープ | ワイヤロープ | φ9mm、φ12mm、φ14mm | JIS G 3525 | |
取付具 | 角形鋼管 山形鋼 平鋼板 | 50×50×2.3mm 65×65×6mm 6×100mm | JIS G 3466 JIS G 3101 JIS G 3101 |
操作方法
※ 有資格者による年2回の定期点検を受けて下さい。 ※ 格納箱の上には、乗らないこと又、物を置いたりしないこと。
格納箱の上ぶたの止め金具を外し、上ぶたを取り除き、前板の止め金具をはずし、前板を取り除き窓を開けます。 (手前引き式は、格納箱を手前に引いて取り除きます。)救助袋を取りまとめてある黄色の格納バンドを手前に引き解きます。
地上と途中空間に障害のないことを確認して、砂袋のついている誘導綱を投げ降ろします。
袋本体を出口部分から徐々に地上に降りします。 ※ 袋の降下に巻き込まれないこと。
袋が降りたことを確認して、入口金具を静かに起こし展張します。 ※ 金具等に手を挟まれないこと。 ※ 袋本体出口部が地上に到達しているかを確認すること。
取付具のステップを手前に倒しセットします。
入口枠の上部をしっかり持って、ステップに足を掛けて、入口枠に足からゆっくりと入ります。 ※ 袋には、ゆっくりと落ち着いて入ること。
入口枠より入り、袋取付枠にある「つかまりベルト」を握り、両足を揃え、姿勢を整えてから、手を離し降下します。
出口部では、足が地上に着いたのち、すみやかに立ち上がる。
引上げの手順
1. 取付具内のステップを元に納めます。 2. 入口金具を手前に引込み、折りたたみます。 3. 袋本体を引き上げます。(地上要員は、袋本体が窓や庇に当たらないように誘導綱を持って誘導します)格納の手順
1. 袋本体を上部からつづら折りに折りたたみ、使用時に容易に展張できるように下部出口部を上にして取付具内に収納します。 2. 誘導綱はもつれないよう整理して、直径約25cmの輪に束ねます。 3. 誘導綱は使用時に容易に取出せるよう下部出口部の上に置きます。 4. バンドで袋本体を締付けます。 5. 格納箱をはめこみます。 6. 格納箱の上及び周囲に、使用の際障害となるような物を置かないようにします。点検時のチェックポイント(点検の結果不合格のものは、交換が必要です。)
・ 告示(昭和57年6月)以前のもの(認定証票のないもの) ・ 入口金具の結合部などを麻ロープで張設しているもの。 ・ 取付具・取り付けボルトが腐食しているもの。
垂直式の地上高(袋本体出口部の高さ) 地上高が50cmを超えるもの。展張部材のないもの。(垂直式)